私たちが、
絆具つなぐ」を立ち上げた理由。

人の歴史は、道具の歴史です。
人は自分の能力を超える仕事を行うために、さらなる高みを目指すために、工夫を凝らして新しい道具を生み出し、これまでにない領域を切り拓いてきました。

受け継がれてきた道具は、先人の偉大な知恵や研ぎ澄まされた美意識が注ぎ込まれた結晶といえるでしょう。

しかし現代では、経済効率ばかりが優先され、価値ある道具が姿を消そうとしています。大量生産可能な道具はより安価に供給されるため、気軽に利用することができますが、コストパフォーマンスを最優先する風潮の中で採算が合わなくなった昔ながらの道具は造られなくなってしまうケースが増えています。それはある道具の消失というだけでなく、そこにあった先人の文化まで失ってしまうということではないでしょうか。そして一度途絶えてしまったら、それを簡単に取り戻すことはできません。

私たち道具屋筋商店街は、食道楽の大阪の地で130年以上もプロ向けの料理道具を扱ってきた専門家集団として、このような現状に対して危機感を持ち、その尊い道具を、先人の築いてきた文化を未来につないでいきたいと考えました。

今回立ち上げた絆具(つなぐ)は、そんな想いを託したブランドです。私たちは価値ある道具を、いまも生産されている地域の生産者の方々とコンタクトを取り、ときには途絶えてしまった道具をもう一度造ってくださる造り手を探し、それをビジネスとして成り立たせる方法を共に考え、受け継いでいきたいと考えています。

本ブランドはまだ立ち上がったばかりではありますが、この絆具(つなぐ)が、より多くの方に失われつつある日本の文化に関心を持っていただくきっかけとなり、貴重な道具の継承につながることを願ってやみません。

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