なべかま博物館 漆器

なべかま博物館のご紹介

漆器の歴史


考古学的には、石器時代矢尻に接着剤としてしようされているのが発掘されているようです。 それは、偶然山でうるしの木を切ったとき樹液が手や衣服などにひっついたところから、 接着剤として使うことを思いついたらしいです。もう中国では、工芸品としての漆器が存在してたって,,,スゴイ もっと古いのは古代エジプトでも漆がつかわれていたので、発祥は古代エジプトのようです。器に使われ始めたのは、縄文時代、土器に塗られていたようです。 工芸品としては、法隆寺の玉虫厨子、正倉院の漆絵が有名です。

漆器の製造

木製漆器の材料には、水間桜、一般には山桜とよばれている桜や、けやき、栃(とち)あすなろなどですが、寒い地方で生育した、かたーい材質を使用します。 お吸い物椀の場合 、 まずよく乾燥した木材をお椀の2・3まわりの大きさにカット、ぐるぐると回しながらカンナで丁寧にひきあげます。(図参照)
木地固めの後、弱い部分には布を貼り付け補強します。 「地の粉」 とよばれる土を下地に塗っては砥石で研ぎだし、また、塗ることを 数回行います。その後やっと漆を中塗りします。これは、下地をさらに強くするためです。
そして、上塗りをし乾燥させます。 それから、やっと蒔絵をほどこしたり、沈金(線書き模様に金箔をうめていく技術です。) 簡単に書いてしまったけど、本当は20以上の行程と100もの手数をかけてやっと仕上がるんですね。 うーん、やっぱり芸術ですね。 現在では、プラスチック製品が多く この下地の部分は、ないのですが、上塗り、装飾などは、やはり手作業で行われています。 扱いは、木製品ほど難しくはないけど、食器洗い機や食器乾燥機、電子レンジなどの使用は絶対にやめて下さいね!
なべかま博物館
ページ上部へ戻る